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石川県、新長期構想見直し 谷本知事意向 東京で県政懇談会、新幹線開業など見据え 難病相談施設の設置に意欲
北國新聞夕刊 2005/8/3付
石川県関係国会議員と谷本正憲知事の県政懇談会が三日午前、東京・紀尾井町の赤坂プリンスホテルで開かれ、自民党五氏との懇談で谷本知事は北陸新幹線金沢開業などをにらみ、県の新長期構想を見直す意向を示した。難病の患者の相談などに応じる支援センター設置にも意欲をみせた。
一九九六(平成八)年に策定された県新長期構想は二〇一〇年を目標年次としている。岡田直樹参院議員は「早期実現」としていた北陸新幹線が一四年度までに金沢まで開業する見通しとなるなど、策定時から状況が大きく変化したとし、「新幹線開業を契機に石川県が飛躍、発展するようなビジョンを示すべきではないか」と指摘した。
これに対し、谷本知事は北陸新幹線をはじめ、能登空港、小松空港国際化など、新長期構想の事業が進展したと強調。「人口減少に歯止めが掛からないとの見方が多い中で、どう石川県の元気を持ち続け、活性化していくかの方策を具体的に提案していく必要がある」と述べ、見直しの意向を示した。岡田氏は構想見直しの骨子を早急に示すことも求めた。
馳浩代議士が難病の患者の支援センター設置を要望し、谷本知事は「(難病の患者が)互いに情報交換し、交流する場をつくってはどうかと検討している」と語った。県内の難病の患者は昨年度末で五千四百二十七人で、県は四カ所の保健福祉センターで相談などに応じている。
森喜朗前首相は県と大学などが連携し、県内各地区に小児科の救急センターを設置することを提案。学校のグラウンドの芝生化もあらためて求めた。コマツが工場などの用地を探しているとの情報を紹介し、適切に対応するよう念を押した。
県庁跡地利活用について、森氏は「子孫のために緑を残すことが大事ではないか」と述べ、旧本庁舎南ブロックの登録有形文化財への登録を目指す県の方針に疑問を投げ掛けた。馳氏も登録有形文化財への登録に「明確に反対する」と述べ、南ブロックの活用法を示すよう迫った。
谷本知事は南ブロックと国天然記念物の「堂形のシイノキ」を一体で「広坂の景観として保存したい」と理解を求め、南ブロックについては学習機能の場やオープンカフェとしての利用を視野に、一年程度で結論を示すとした。
沓掛哲男参院議員の質問に対し、谷本知事は誘致企業の人員確保に地元市町と連携して取り組む考えを強調。瓦力代議士が河北潟干拓地での農業の方向性を示すよう求めたのに対し、稲作が可能となるように北陸農政局と連携を図るとした。
山岸勇教育長は来春開校の県立金沢北部総合養護学校(仮称)の名称を月内に決定し、県議会九月定例会に条例案を提出する考えを示した。輪島市内での養護学校分校設置を検討し、サテライト教室開設も視野に入れるとした。
●すべての県有施設でアスベスト再調査
引き続き、同ホテルの別会場で奥田建、一川保夫両民主党代議士との県政懇談会が開かれた。
アスベスト(石綿)が主な原因とされる中皮腫で死亡者が相次いでいることについて、奥田氏が県側の対応をただしたのに対し、谷本知事は「アスベストが使われている県有施設をもう一度調べる必要がある」と述べ、来週からすべての施設を調査する意向を示した。一川氏は県内の河川改修促進のほか、農家に対する支援充実などを求めた。
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