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超短期決戦へ身構え 郵政法案否決 石川県関係国会議員、慌ただしく 自民党「いつでも動く」、民主党「自民党の終焉」
北國新聞夕刊 2005/8/8付
「やはり否決か」「解散は避けられない」―。郵政民営化法案が参院本会議で否決となった八日午後、「否決は内閣不信任」とする小泉純一郎首相が解散カードを切るのは必至とみた石川県関係の五代議士は、真夏の超短期決戦へ身構えた。自民側は「こうなったら、いつでも動く準備はしてある」と選挙戦を覚悟、一方、民主側は「自民党が終焉(しゅうえん)の時を迎えた」と政権交代へ自信をのぞかせた。【1面に本記】
●沓掛、岡田氏は賛成票
森喜朗前首相は午前十一時十五分、都内の森氏の事務所前で記者団に対し、法案が否決となった場合、解散を回避するのは難しい情勢にあるとの認識を示した上で、「反対派の説得を続けるしかない」と語った。
午前中、森派の中山成彬文部科学相から小泉首相が解散を決断した場合、解散詔書への署名にどう対応すればいいか電話で相談を受けたことを明かし、「解散は派閥の問題でなく、個人の判断だ」と述べた。
森氏の事務所には、安倍晋三党幹事長代理も姿をみせ慌ただしい雰囲気に。この後、森氏は都内の派閥事務所に移動し、参院本会議の採決に備えた。
瓦力代議士は午前十時半、議員会館で「いつもと変わらない気持ちで国会に出てきた。参院の採決がどういう趨勢(すうせい)になるか見極めたいが、厳しい情勢だ」との見方を示した。解散になった時の対応については「先々の事を予想するのは難しい」と述べるにとどまった。
馳浩代議士は午前八時四十分、国会内の自民国対委員長室に姿をみせ、「胸がつぶれる思いだ」と心境を吐露。否決・解散になった場合の備えはと問われると「県連三役と連絡が取れる態勢は整えてある。地元入りは数日後になるが、事務所などの準備は地元にゴーサインを出せばいつでも動ける」と口元を引き締めた。
一方、週末地元で選挙準備を進めていた民主党の奥田建、一川保夫両代議士は午前の羽田便でそろって上京した。
奥田氏は「でたらめな国会運営に国民の大きな怒りが芽生えることを期待している」と語り、総選挙での民主党躍進に期待を寄せた。一川氏は自民党内の混乱について「自民党の終焉だ。末期的な症状という気がする」と分析し、「地元では自民党支持者からも総選挙を求める声が出ていた」と言葉を強めた。
この後、一川氏は正午からの党国会対策委員会役員会に出席し、役員会後の代議士会では両氏が顔をそろえた。
沓掛哲男、岡田直樹両参院議員は本会議で賛成票を投じた。両氏は午前八時から都内のホテルで開かれた参院森派の会合に出席。自民党政審会長を務める沓掛氏は席上、反対派へ最後の説得を試みるよう要請し、「もし、選挙になっても自民党が負けることがないよう政倫審で対応したい」と話し、公認外しに反対する考えを示した。
岡田氏も緊張した様子で、「自分にできることはやった。改革の流れをここで止めてはいけない。堂々と採決に臨む」と記者団の質問に答えた。
●解散なら「時間ない」 石川県議会
八日、県議会各会派の動きも慌ただしさを増した。選挙事務所探しを始めるなど、次期衆院選をにらんだ動きも出始めており、幹部クラスが昼すぎから会派執務室に詰め、今後の対応を協議する場面もあった。
最大会派の自民では、矢田富郎幹事長らが役員室で待機し、情報収集に当たった。衆院解散となれば遅くとも来週中に県内三選挙区の公認を党本部に申請する必要があり、比例代表北陸信越ブロックの調整も本格化するとみられる。
能登地区の県議の間では、前回衆院選に続き、次期3区公認を瓦氏とすることに異議を唱える向きもあり、県連執行部は時間的な余裕がない中で対応を迫られる。
新進石川では、公社・外郭団体等特別委員会後も金原博会長と宇野邦夫幹事長が控室に残り、参院採決の行方を見守った。宇野氏は「解散となれば、国会議員の国会議員による国会議員のための解散になる」と首をかしげた。
民主党県連の中谷喜和幹事長は県議会内で県連スタッフと今後の対応などを話し合い、「解散となれば、われわれにとって大きなチャンスになる」と次期衆院選を見据えた。
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