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2005総選挙・攻防 因縁対決、雨雲裂く絶叫 石川1区 「国民のため鉄槌下す」「改革止める敵に勝つ」

北國新聞朝刊 2005/9/11付

 「金沢は渡さぬ」「改革を止めるな」―。雨雲を切り裂く絶叫が、県都に響き渡った。衆院選舌戦最終日の十日夜、激戦石川1区の民主奥田建、自民馳浩の両前職候補=届け出順=陣営はそれぞれ市中心部に陣取り、必勝を期して気勢を上げた。「投票箱が閉まるまで戦いは続く」とのゲキも飛び、一勝一敗の因縁対決の炎は、ますます燃え上がった。【1面に本記】
 「国民、市民のために鉄槌(てっつい)を下す。大きなうねりで相手を飲み込む最後の力を与えてほしい」。奥田候補は香林坊で行った街頭大演説会で、こぶしを何度も振り上げた。
 金原博選挙事務長が「金沢を代表する政治家はただ一人。命をかけた最後の選挙だ。どうか勝たせてほしい」と絶叫。宇野邦夫選対本部長は「1区に2区の番犬、ガードマンはいらない。厳しい激しい戦いだ。最後の最後まで戦う」と必死の形相で訴えると、約三千人(陣営発表)から「そうだ」の掛け声と拍手が一斉に沸き起こった。妊娠八カ月の麻理夫人もずぶ濡れになりながら何度も頭を下げた。
 そのわずか数十分後、目と鼻の先の片町で行われた街頭決起大会で、馳候補は声を限りに叫んだ。「日本の将来を切り開くため、改革を止めてはならない。既得権益を守る敵には断じて負けない」。
 約四千人(陣営発表)を前に岡田直樹選対本部長が「古いしがらみや利権を断ち切り、金沢に新風を吹き込むため、皆さんの力で必ず勝たせてほしい」と訴え、庄源一公明党県本部代表は「最後まで追撃の手を緩めるな。攻めて攻めて攻めまくり、勝利へ怒涛(どとう)の前進をとげる」とこぶしを突き上げた。馳コールと「改革を止めるな」の大合唱が響く中、下沢佳充選対事務長は比例重複辞退で退路を断った戦いに最後までの支援を求めた。
 馳候補陣営の決起大会終盤には、奥田候補陣営の選挙カーが目の前を通過。「民主党です」「民主党はダメだ」とマイクを使った応酬もあり、一触即発の緊張感が漂った。
 「財界の言いなりとなる自民と民主の政治は行き詰まり。社民の護憲の看板は傾きつつある」。京町の城北病院前で共産新人佐藤正幸候補は雨に打たれながら、他党の政治姿勢の批判に熱弁を振るった。別の車に乗り込んだ尾西洋子県議も「共産党でなければ増税も憲法改悪も止められない」と援護射撃した。

●〔2区〕 「今度こそ譲れぬ」 小松決戦、口撃乱れ飛ぶ
 「今度こそは譲れない」。小松市中心街を主戦場と見定めた民主前職一川保夫、自民前職森喜朗両候補=届け出順=の陣営が意地と執念を引きずったまま激突し、懇願の絶叫が交互に乱れ飛んだ。
 午後四時すぎ、一川候補の選挙カーと練り歩きを開始した森候補陣営が住宅街ですれ違い、両陣営が連呼の声を張り上げる場面も。一川候補もすぐさま車から降り、ずぶ濡れでひた走る両候補の闘志が雨音をかき消した。両候補の後には妻が頭を下げ続け、各二百人を超える支持者が党の旗を掲げながら「この地で絶対に負けられない」と対抗心をあらわにした。
 午後六時、JR小松駅前で一川候補は「内政、外交すべてに行き詰った小泉政権の責任は前首相にもある。小松から日本を変える」とこぶしを振り上げ、森氏批判に力を込めた。同じころ、目と鼻の先にある商店街で打ち上げの集会を開いた森候補陣営は県議らが「民主政権になれば、日本は沈没する。この選挙区で二人が表彰台に上るのはもう許されない」と語気を強め、最終決着への戦いと位置付けた。
 共産新人の西村祐士候補陣営は、小松市郊外で街頭演説を重ねた後、市街地入り。JR小松駅前で郵政民営化や増税の反対を熱く唱え、「自民も民主も同じ立場で悪政を競い合っている」と声を張り上げた。

●〔3区〕 七尾市街地練り歩き火花
 自民新人北村茂男、民主元職桑原豊の両候補=届け出順=陣営は、共に大票田七尾市を最後の決戦地に選びしのぎを削った。
 午後六時半ごろ、JR七尾駅前でマイクを握った北村候補は「民主は郵政民営化法案にノーを突きつけ、対案も出さなかった」と野党批判を繰り広げた。
 三十分もたたないうちに同じ駅前に立った桑原候補は「相手は上からの権力、組織で下を押さえつけることがまかり通っている」と切り捨てた。
 夕方の七尾市内での練り歩きでは、小雨の降る中、北村候補の行列と桑原候補の行列が中心商店街で何度もニアミスを繰り返し、その度、選挙カーの連呼の声が交ざり合い、ひと際大きく響き渡った。
 能登食祭市場で打ち上げに臨んだ北村候補陣営の稲村建男選対本部長は「戦いはあすの午後八時まで終わらない」と強調し、能登から二人の自民代議士誕生へ最後まで支持者の引き締めを図った。
 桑原候補陣営の勝木省司選対事務総長は「ここで桑原さんを選ばなかったら、全国に恥をさらす」と敵対心をむき出しにし、支持者を鼓舞。自民王国能登の牙城(がじょう)を崩す決意を込めた。

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