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衆院選・石川 自民の風、県都奪還 復活許さぬ完全勝利
北國新聞朝刊 2005/9/12付
吹きに吹いた小泉旋風が、国政レベルの石川の勢力図を自民一色に塗りつぶした。1区は馳浩さんが悲願の議席を奪還。2区は森喜朗さんが圧勝で貫録をみせ、3区の北村茂男さんも堂々の初陣を飾った。自民、公明の総力戦は、前々回以来五年ぶりの三小選挙区制覇にとどまらず、民主三氏の比例復活当選も阻む”完全勝利”を達成。「自民王国」の金字塔を打ち立てた。
●〔1区〕 馳さん、大差で雪辱 「努力、情熱、団結の勝利」
「うおーっ」「やったぞ」。午後九時十分過ぎ、「当確」の一報が入ると、金沢市安江町の馳さんの事務所は、歓喜の絶叫が爆発した。飛び上がり、手をたたき、涙ぐんで喜ぶ支持者や運動員。死闘の末、再び勝利を手中にした興奮が渦巻く中、馳さんは「小泉首相の改革への強いリーダーシップ、皆さんの努力と情熱、自公の団結が勝利を呼び込んだ」と力強く勝利宣言した。
比例重複立候補を辞退して退路を断ち、プロレスも引退。政治家として生きるか死ぬかの大勝負は、約二千八百票の僅差(きんさ)で敗れた前回の雪辱を晴らすかのように、約三万票の大差をつけて奥田さんを退けた。
事務所の外にまであふれ出した大勢の支持者を前に、馳さんは「勝利を与えられた喜びよりも、今回の選挙を通じ、まじめに政策を訴える大切さを学び、政治に対する思いを有権者の皆さんと共有できたことが大きい」と一言一言かみ締めるように振り返った。岡田直樹選対本部長が「小泉首相の大きな大きな改革の風が吹いたが、すべての支持者の力がなければ勝利はなかった。連立与党の三小選挙区全勝で今夜、金沢、石川の歴史が変わり、日本の歴史も変わる」と頭を下げると、会場からは「奥田党をぶっつぶせ」の声も。庄源一公明党県本部代表は「前回の悔し涙を力に変え、ついに金メダルをとった」と馳さんとがっちり握手した。
相次いで駆け付けた谷本正憲知事、山出保金沢市長が順に音頭をとり、万歳三唱が何度も繰り返された。
県都の自民の”救世主”として参院議員から鞍替えし、奥田さんを破って初陣を飾ったのが二〇〇〇年。〇三年の前回は無念の敗北を喫し、リベンジを誓った馳さん。予想以上に早かった当確に「あっという間に決まって物足りない」と自ら万歳三唱の音頭をとると、両手の人差し指を高々と突き上げた。公示直前、右膝の靱帯(じんたい)を損傷するアクシデントに見舞われたが、激痛に耐えて戦い抜き、支持者からは「よう頑張った」とねぎらう声も飛んだ。
ライバルの奥田さんが比例で復活できなかったことが事務所に伝わったのは十二日午前二時近くになってから。下沢佳充選対事務長は「一致団結した最後の最後までの勝利への執念が、県都から民主の議席を消し去る結果につながった。これで”森奥戦争”は完全に終わりだ」と語った。
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