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山出氏、5選出馬表明 金沢市長選 4会派、質問に立場にじむ 「支援と理解を」 市長答弁は濃淡なく

北國新聞朝刊 2006/6/22付

 二十一日の金沢市議会六月定例会で、市長選を取り上げた四会派の質問内容には、それぞれ現在の立場がにじんだ。一方、山出市長は四会派への答弁で、ほとんど同じ表現で出馬の意思を表明して「支援と理解」を求め、表明後の各会派へのあいさつ回りも質問順に行うなど、従来通りの支援体制構築を目指す姿勢が色濃く映った。
 自民金沢は、党金沢支部で独自候補擁立も含めて対応を協議する方針のため、質問内容も支部と調整して決定。党内の声を受け、「多選の弊害」の見解を問い、政権与党の一員の立場から「市政の推進と政党の関係」も質問。「四期十六年の光と影」として21世紀美術館の盛況などを挙げる一方、周辺自治体との合併失敗などにも言及し、合併について山出市長は「不徳の致すところだ」と述べた。
 「市長の意思表示を待って慎重に対応を検討する」と締めくくった自民金沢と同様、公明も党県本部が八月中旬以降に市長選対応の協議に入る。質問では「四期十六年の行政手腕や施策について、スタートから支えてきた会派として高く評価している」などと評したうえで、市長の意思を尋ねた。
 一方、続投支持で踏み込んだのは自民金沢と並ぶ第一会派のかなざわと、社民。かなざわは冒頭で「会派として山出市長に出馬を求めた決議を踏まえた質問」と強調。「引き続き大きな視点で、これまで同様、迷うことなく金沢の進路を切り開いていただきたい」との言い回しで、市長の決意表明を求めた。
 社民も市が今年度から十年間の第二次基本計画を策定したことを挙げ、「会派として個別政策の是々非々を超え、市長に引き続きの市政の舵取り役を期待する」として意欲を聞いた。

●「情熱には敬意」 馳氏 
 山出市長の出馬表明について、五選出馬に否定的な姿勢を示してきた自民県連の馳浩会長は「山出氏の情熱には敬意を表する。市長選のゴングが鳴ったわけで、自薦、他薦候補や山出氏も含め、いろいろ協議する」と語り、岡田直樹金沢支部長も「腰を据えて考え、市民の意見も十分に聞く」とした。県連総合選対本部長の森喜朗前首相は「支部がどう対応するかであり、とやかく言う立場にない」と述べるにとどまった。

●「志と市民の選択の問題」 「多選」で市長
 「多選」をめぐっては、自民金沢が「首長は絶大な権限を持っており、長期政権が続くとワンマンになり、イエスマンばかり集まるなどの弊害が指摘されている」と問題提起。続いて質問したかなざわからは「首長の資質は個々人で異なり、地域事情も違う。『多選』というだけで優れた能力、見識、手腕を持つ人材を否定するのはいかがか」と、自民の質問を意識したような発言があった。自民への答弁で山出市長は「究極は、本人の志(こころざし)と市民の選択の問題」とし、その志とは「情熱と理念を持ち続け、偏らず、威張らないこと」との認識を示した。

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