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〔Hot東京〕 沓掛氏、「挑発行為は許し難い」 北朝鮮のミサイル発射、石川県関係者も対応に追われる 抗議行動などに備え 森氏、「中国や韓国、ロシアも対応を」

北國新聞朝刊 2006/7/6付

 五日未明から日本海に向けて相次いで発射された北朝鮮のミサイル七発。沓掛哲男国家公安委員長ら県選出国会議員や県出身の中央官僚も刻一刻と変わる情勢の対応に追われた。政府の安全保障会議に臨んだ沓掛氏は「無謀な挑発行為は許し難い」と不快感をあらわにし、初の経済制裁に対する北朝鮮側の反発、右翼団体の抗議行動などに備え、国内の治安対策に万全を期す構えを強調した。

 沓掛氏に一報が入ったのは一発目のミサイルが発射された直後の五日午前三時半過ぎ。政府の緊急参集チームが首相官邸に招集されたとの報告を受け、同六時四十分ごろ、官邸に入り、最初の安全保障会議に臨んだ。
 会議では右翼団体が抗議行動を始めたことを説明するとともに、全国の警察本部に関連情報の収集や警戒強化を指示したことを報告した。政府の「万景峰92」の入港禁止措置を受けて開かれた二回目の会議では小泉純一郎首相から新潟港周辺などで厳戒態勢を敷くようあらためて指示を受けた。
 同会議メンバーの長勢甚遠官房副長官(富山1区)は午前九時と同十一時の二回、国会内で自民、公明両党の幹事長と面会し経済制裁発動など最新の政府方針を伝えた。

●谷内外務次官は韓国大使と会談
 一方、県出身の中央官僚も走り回った。外務省の谷内正太郎次官(金沢市生まれ)は五日早朝からオペレーションルームにこもり、情勢を分析。午前十時過ぎからは韓国の羅鍾一駐日大使との会談に臨み、「ミサイル発射は国際社会の平和と安定などの観点から重大な問題だ」と述べ、両国が歩調を合わせた対応することを確認した。
 いつどこに着弾するか分からない状況の中で、漁を継続する漁業関係者にも不安は広がる。県漁連の幹部は六日、北村茂男代議士や岡田直樹参院議員とともに外務省や水産庁などを訪ね、中前明水産庁次長(元県農林水産部次長、輪島市出身)らに安全な操業を求めて、要望書を提出する予定で、北村氏は「国家主権を侵す北朝鮮の威嚇行為にはあらゆる手段で対抗すべきだ。漁業関係者の不安は計り知れない」と語った。
 もっとも、政府がついに経済制裁発動に動き出したとはいえ、日本単独の制裁で「北朝鮮の無謀な行為を止めるのには足りない」(自民党関係者)と見る向きは多い。森喜朗前首相は十五日からロシアで開催される主要国首脳会議で北朝鮮のミサイル問題が協議対象となるのとの見通しを示した上で「これまで(北朝鮮に)腰が引けていた韓国や中国、ロシアがしっかり対応してくれるようになってくれればいい。国際社会が協力するいい場面だ」と述べた。

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