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北陸の書棚 「憲法改正序曲」、岡田直樹・著 「熱狂」の中の確かな一歩
北國新聞朝刊 2006/7/23付
戦後政治史に深く刻まれるであろう平成十七年の「小泉劇場」の熱狂の中で、憲法改正の「序曲」も低く静かに奏でられていたことを書き留めておきたい。これが岡田直樹参院議員の執筆の思いだという。
平成十七年一月に始まった自民党新憲法起草委員会の議論。新人議員の著者は前文小委員会事務局長として草案づくりに携わる。やがて郵政法案をめぐる党内対立が先鋭化し、参院否決を経て解散、総選挙へ。著者もその渦中に身を投じる。劇的に展開する政局と憲法改正への熱い議論。本書はこの二つの流れを重ね、当事者のみが描ける臨場感をもって「平成十七年」を映し出す。
本書には著者の「新憲法前文試案」も盛り込まれている。「あの平成十七年こそは名実ともに戦後政治の歴史的転換点だったと回想する時が来ることを信じて」という言葉からは、「熱狂」の中で踏み出した確かな一歩への思いの強さがにじむ。(北國新聞社発行・一七八五円)
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