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始動・石川県関係国会議員、秋の陣(6) 岡田直樹氏(自民党・参院1期) 市長選「公明党の判断、影響なくはない」 来春の市議選が重要な戦い 森さんは家康、馳さんは信長、私は利家…

北國新聞朝刊 2006/8/17付

 友党である公明党県本部が金沢市長選で現職山出保氏支援の方向を打ち出した。岡田さんが支部長を務める自民党金沢支部は依然、市長選への対応が定まらず、独自候補擁立の主戦論派には何やらとどめの一撃といった感もある。
 「うーん。こっちは最終局面に来て、これから市議や県議の意見を聞こうと思っていたところなんや。(公明党の判断は)影響がないとは言えないなあ。和戦両様の結論は遠からず出さないと。それから公明党と協議するとしか言えないよ。こっちも市長選で対応を誤れば、統一地方選や参院選に影響する。もたついて、後の選挙に影響が及べば責任問題だ」
 今度は、こっちが思わず「うーん。だから、どうするんだい」との言葉が口に出掛かった。
 この十三日の日曜日には、白山市の「鳥越村一向一揆まつり」で軍を指揮する武者姿になり、「鎧(よろい)の重さが身に染みるね」と、周りを笑わせた。市長選の候補に擬せられた馳浩代議士は「自分も岡田さんも市長選に出るのは非常識」と言っていたが、どうなんだろう。
 「わたしは一昨年、国政に送り出してもらったばかり。だから、馳さん以上にわたしが出るのは非常識な話。独自候補を出せないから腹を切って自分で出るというのも、意味のない話やしね」
 取って付けたようなひげのせいか、それとも、ゆったりした話しぶりのせいか、武者というより、鎧をまとったお公家さんに見えてきた。「政策には強いが政局には弱い」との指摘も聞こえるが、金沢支部長として何としても成し遂げたいと目をむいて、吐いたセリフが一つ。来春の統一地方選のことだ。
 「金沢市議選は、統一地方選ではとりわけ重要な戦いになる。自民金沢は今、議会で委員長ポストも配分されないわけだから、野党だと認識して頑張るしかない。現状から二、三議席増やして第一会派になれば、主導権を握ることは十分に可能なんや。現職の議席確保は当然、意欲のある新人の発掘もやる」
 岡田さんを乗せた輿(こし)は旧鳥越村を練り歩き、気分はかつての鳥越城主だったらしい。この城主、先日の県政懇談会で、石川県の”藩主”、谷本正憲知事に北陸新幹線金沢開業後の県内二空港活性化を求めて詰め寄った。
 「(金沢開業は)そんな遠い先の話じゃないしね。洞察力をもっともっと働かせてほしいな。一年一年の県政運営は手慣れたもんだが、中長期のビジョンを県民に明確に示しているかという点では、少し物足りない」
 秋には党総裁選が待っている。「ポスト小泉」レースで森派内は結果的に安倍晋三官房長官で一本化されたが、そこに至るまでに一年生議員にも難しい決断を迫る場面もあったようだ。
 「六月に出席した再チャレンジ支援議連は、議連に名を借りた安倍さんの応援団。参院議員は政局絡みの行動をしてはいけないと言われていたので、出ること自体が難しい判断だった。出席率が悪いとのうわさを聞いて、数少ない参院からの出席者となった。時々は踏み込むこともしなきゃいかんから」

 約四十分の行列を終え、「愛想を振りまいてばかりで貫録がなかったかもしれんなあ」。かぶとを脱ぎ、ぐっしょりかいた汗をぬぐっているところで、好きな戦国武将を聞いてみた。「百万石の礎を築いた前田利家。ナンバー2の生き様がいい。自分はじっくり我慢して世の流れを見極めるタイプやからね。森(喜朗前首相)さんは家康かな。馳さんは物事を変えていく力、壊す力があるから信長かな」。
 利家の戦国出世物語になぞらえれば、七尾城主になったあたりか。「岡田利家」はこれから市長選に続いて、統一地方選、そして参院選と続く戦場(いくさば)をどう乗り切って行くのだろうか。磯田道史氏著の「殿様の通信簿」には利家を取り上げたこんな一節がある。「戦いの時代にあっては、男の身長は、それだけで政治の武器になる」。果たしてどうか。(おわり) 

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