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辰巳用水や惣構堀、都心部で開渠化を推進 世界遺産登録推進、寺町寺院群の市伝建指定を検討 山出市長、自民金沢支部との協議会で

北國新聞朝刊 2006/10/7付

 自民党金沢支部と山出保金沢市長ら市幹部による初の「金沢市政協議会」は六日、都内のホテルで開かれた。山出市長は「金沢の文化遺産群」の世界文化遺産登録を目指し、辰巳用水や惣構堀(そうがまえぼり)の国史跡指定とともに、都心の暗渠(あんきょ)部分の開渠化を推進していく意向を示した。寺町寺院群を市の伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に指定できないかも検討していくとした。
 協議会には自民側から支部長の岡田直樹参院議員、馳浩、北村茂男両代議士、沓掛哲男参院議員、下沢佳充県市議員会長と市議九人が出席。市側は須野原雄助役、石原多賀子教育長、武村昇治都市政策局長も同席した。
 世界遺産登録に関して馳氏は、文化庁から「現代にも色濃く江戸時代が投影されている金沢の文化的都市景観」をテーマに提案すべきとの助言を得たと指摘。馳、岡田両氏らが文化的都市景観維持の観点から卯辰山山麓(さんろく)、寺町、小立野の三寺院群の保全も求めた。
 山出市長は、三寺院群は金沢の文化的景観を構成する重要な要素の一つと強調。国の重要伝建地区指定を目指している卯辰山山麓寺院群のほか、寺社の立地にまとまりがある寺町寺院群でも市伝建地区指定による面的保存が必要との見方を示した。小立野寺院群は寺社が離れていることもあり、個別の文化財指定による保存を今後も推進する考えを示した。

●金大工学部跡地利用 支部にプロジェクトチーム
 金大工学部跡地利用に関して岡田氏は、支部にプロジェクトチームを設けて金沢美大との敷地交換も含めて検討する方針を説明し、市の参画を要請。山出市長は公的利用が前提との認識を示した上で、「美大と検討を始めるが、広大な土地であり県にも関わってもらう必然性がある。県との調整を十分進め、崎浦や小立野地区の住民の意見も聞く」と述べ、チームへの参加にも前向きな姿勢を示した。
 馳氏が政令市移行への考えをただしたのに対し、山出市長は「政令市でありたいとの願いは持っているが、合併が条件であり、まずは金沢都市圏をしっかり確立するのが前提だ」とした。沓掛氏はスクールサポート隊をコミュニティガード隊に発展させ、地域全体の安全を守る仕組みを構築するよう提案。北村氏は海岸漂着ごみの対応で国、県、市が連携するよう求めた。
 市課長の酒気帯び運転で岡田氏は、再発防止へ厳格な処分の運用を求める一方、「非常に有能な職員と聞いており、停職後は再び市や市民のために働けるよう再チャレンジの機会も与えてほしい」と付け加えた。十一月の市長選では支部の独自選対を設け、投票率向上を目指すとした。
 市政協議会の開催は、市長選の推薦条件として、金沢支部側が政権与党と密接に連携した市政の推進を山出市長に求め、実現した。年に二、三回開催する予定。会合後、岡田氏は「率直な意見交換ができた」、山出市長は「市政の重要課題を話し合う機会となり良かった」などと話した。

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