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「世界に通じる金沢に」 金沢市長選 山出さん「責任果たす」 5選喜び、控えめに万歳 低投票率、得票減「いろんな背景ある」
北國新聞朝刊 2006/11/20付
「この町を元気にする。歴史、伝統、文化を大事に、世界に通じる金沢にしたい」。十九日投開票の金沢市長選で五選を果たした山出保さんは、一言一言かみしめるように決意を語った。陣営が選挙戦の「最大の敵」とした投票率は前回をわずかに上回る一方で、得票数を減らすという結果になったが、山出さんは「責任を果たす」と十六年にわたって県都の町づくりを担ってきた自負をにじませた。
午後九時半過ぎ、山出さんが金沢市広坂一丁目の選挙事務所に、妻の美智子さんと姿をみせると、支持者は拍手で迎えた。万歳三唱でも、「わしはあんまり好きじゃないんや」と両手を挙げず、ひたすら頭を下げたが、周囲の勧めでようやく、控えめに万歳の輪に加わり、五回目の当選の喜びをあらわにした。
マイクを握り、「おごらず、威張らず、誠意を尽くして一筋に精進する。この町に住む人の幸せのために、力いっぱい頑張り抜きたい」と力を込めた山出さん。過去二番目の低投票率となったことについては「金沢市も都市化が進み、若い人の政治離れが進んでいる。学生の町ということも影響しているのかもしれない」と分析した。
金原博総合選対本部長は「いち早い当選の報を得た」と述べただけ。米田義三本部長代行が「投票率も若干増やしてもらった。皆さんの支援のたまもの」と投票率に触れると、会場から拍手とともに、笑いが起こる場面もあった。
谷本正憲知事は「県都金沢の発展が県政の発展につながる。市長としっかりスクラムを組んで一生懸命頑張っていきたい」と激励、北村茂男代議士、岡田直樹参院議員、澁谷弘利連合後援会長代行らも順に祝辞を述べた。
セレモニーの後、山出さんは記者団から投票率について問われると「投票率にはいろんな背景がある。投票してくれた人のために頑張りたい」と語った。金原総合選対本部長は「オール与党の体制の中での選挙。わずかに増えただけでもほっとしている。山出さんに対する安心感もある」と低投票率も”信任”と受け止めたふう。谷本知事は「(前回選を上回って)よかった。本人と陣営の努力が報われた」と山出さんの胸中を思いやった。
●幅広い共感を得た 平田さん
平田俊一さんの金沢市増泉一丁目の選挙事務所では「市民の会」メンバーや共産党の市議、支持者らが集まり、テレビ速報で開票を見守った。平田さんは「結果は残念だが、暮らしと中小企業を守るという、こちらの主張は幅広い共感を得た」と述べ、深々と頭を下げた。東孝二選対本部長は、出馬表明から告示までの期間が短かったとし、「時間不足で相手候補との政策論争ができなかったが、今後も運動を展開していく」と語った。
●1万票超えに驚き 中川さん
選挙への関心を高めるとして出馬した中川隆幸さんは、金沢市中心部の飲食店で開票を待った。投票率が前回を上回ったことが分かると「大変グッドだ」と笑みを浮かべ、片町のスクランブル交差点で友人らに胴上げされた。その後、得票が一万票を超えたと伝えられ、「えっ」と驚いた表情に。「予想の十倍の票でびっくりした。選挙はこの一回限り。山出さんには、自分の掲げた少子高齢化対策を引き継いでほしい」と語った。
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