ホーム > メディア スクラップ > 一般新聞
’07参院選・攻防いしかわ 逆風にこぶし突き上げ 公示直前日曜日、安倍首相来県 加賀太きゅうり、氷室まんじゅうなど 石川ネタ織り交ぜ 笑顔ふりまき「美しい県に」
北國新聞夕刊 2007/7/9付
十二日の参院選公示前最後の日曜日となった八日、石川県内の前哨戦は安倍晋三首相の参戦で一気に過熱した。年金問題、閣僚辞任など激しい逆風にさらされ、永田町ではこのところ、険しい表情が多い安倍首相。金沢の中心部に集まった六千五百人(主催者発表)の支持者の歓声には満面の笑顔でこたえ、演説では加賀野菜や金沢の和菓子も話題に。「この石川県を美しい県にしていく」と、次々と押し寄せる風をはねのけるように、力強くこぶしを突き上げた。
福井市内での遊説を終え、金沢市武蔵ケ辻の街頭演説に駆け付けた安倍首相は車から降りると、まずは支持者に駆け寄った。「安倍ちゃ〜ん」「ソ〜リ〜」。青いストライプのシャツにノーネクタイの“クールビズ”の首相が遊説カーに姿をみせると、黄色い声が飛び交い、沿道の日の丸が激しく揺れた。
安倍首相は「美しい国の典型の一つが石川、金沢にある」と強調。回転寿司のベルトコンベヤーの多くを石川の企業が生産していることを挙げたのに続き、「加賀の野菜はもう日本ブランドです。加賀太きゅうりなんて本当においしい」。
さらに「甘い物が大好き」という首相は「七月になれば氷室まんじゅうがある。いつもわたしは森(喜朗元首相)総理からいただいています」とも。有権者の心をつかもうと、地元ネタを続けた。
年金問題や教育改革、拉致問題などについて、身ぶり手ぶりで熱弁を振るう首相を見て、バス車内から写真に収めようと携帯電話をかざす若い女性の姿も。十七分余の演説を終えた首相は再び、沿道に駆け寄り、握手を求める支持者でもみくちゃにされた。
二十九日の投開票日まで残り三週間の戦いで、首相の県入りが風の行方にどのように影響するのか。「若く、これまでの総理大臣にない魅力がある。頼もしい」。小松空港に向かうため黒塗りに乗り込む首相を見送り、若手の金沢市議は参院選の戦いに勢いが増すことを期待した。
●地震被災で安倍首相「今後とも支援」 谷本知事らの謝意に
小松空港では、谷本正憲知事や能登半島地震で被災した地元の首長らが帰路に就く安倍首相に復旧支援に謝意を示すとともに、県内全域に広がる風評被害の現状を報告し、今後の支援をあらためて要請した。
梶文秋輪島市長は首相が四月に同市を視察し、局地激甚災害の指定を受けたことに触れ「大変感謝している。今も風評被害があるが、力を合わせて頑張っている」と述べた。谷本知事も被災した中小企業のための復興支援基金や、被災地再生の復興基金に対する政府の財政支援などを挙げ、「有効に活用させていただく」と感謝した。
安倍首相は「能登の皆さんが一日も早く安心して生活出来るよう今後とも支援していきたい」と語った。自民党本部から義援金六百五十万円の目録が安倍首相から谷本知事に手渡された。
![]()
