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攻防ねじれ国会・石川県関係国会議員に聞く(4) 岡田直樹氏(自民党・参院1期) 県連会長「投げ出すのは無責任」 格差是正へ、「軽減課税導入を主張」 知事多選「ハードル高くなる」、金沢支部「衆院選への布陣に」

北國新聞朝刊 2007/8/14付

 自民党の岡田直樹参院議員にとって、今回の参院選は自民県連会長に就任し、初めて臨んだ国政選挙だった。逆風が吹いたとはいえ、県選挙区での公認候補敗北に組織のトップとして、どうけじめをつけるのか。
 「当然、責任は感じている。(金沢、加賀、能登の)衆院石川1区、2区、3区とも少しずつ足りなかった。それと今回は県連会長と選対本部長が二枚看板のような形になり、いい面もあったが指揮命令系統が多少不明確になったかなという反省もある。(県連会長を)辞めるのは楽だが、就任から二カ月で投げ出すのは無責任だろう。衆院選で三選挙区を全勝する態勢づくりがわたしの使命だ」
 続投を表明した安倍晋三首相と同じ気持ちということか。石川は前回の衆院選で自民が国会議員を独占し、統一地方選でも金沢市議会で最大会派になるなど勢いはあったはずだが。
 「うーん、確かに詰めの甘さもあって逆風の中であと一歩踏ん張りが足りなかった。民主党候補は誰が出馬しているのかさっぱり知らないけれども、ともかく自民党にお灸(きゅう)を据えてやろうと、『民主』を書いた人が多かったんじゃないか。角界では『負けて覚える相撲かな』と言うが、『負けて覚える選挙かな』だった。悔しいが貴重な教訓になった」
 次の衆院選で民主の議席復活を許せば、「自民王国」は返上しなければならないだろう。やはり1区がカギを握る。必勝への戦略を聞きたい。
 「これまでの選挙では、馳(浩代議士)氏のパワーによる個人プレーに頼る部分も大きかったが、そろそろ限界に来ている。候補の魅力と緻密(ちみつ)な組織選挙を組み合わせる必要があり、九月の金沢支部大会で勝つための布陣を整えたい」
 今回の参院選で自民独占が崩れ、県議会勢力の新進石川が息を吹き返した感がある。さらに民主との合流論も浮上しており、新進石川側は小沢一郎民主党代表に対し「1区の候補者は白紙で考えたい」と言った。自民への影響は少なくない。
 「いずれにしろ小選挙区三つとも勝てば大勢は決する。地域勢力の新進石川の方が存在感があるとは思うが、われわれがとやかく言うことではない。すっきりと民主党に入られたらいいんじゃないか。ただし奥田建(民主県連幹事長)氏を白紙からというのは、奥田敬和先生の代から支援してきた奥田党の反発もあると思うが」
 新進石川の動きがプラス、マイナスどちらに働くか、まだ様子見のようだ。県政界の勢力図がどうなるかに目を凝らしているのは、谷本正憲知事も同じだろう。
 「まあ、平均台を続けてきた谷本知事としてはそうかもしれないが、どの党が一番県政に貢献し、汗をかいてきたかを考えれば、(知事の)姿勢はおのずと決まってくる。群馬県知事選で、五選を目指した元自治官僚の現職を破って自民公認知事が誕生したよね。一概に多選が悪いと言わないが、次第にハードルが高くなるのは事実でしょう。それ以上は申しません」

 四期目の谷本知事には厳しい一言だった。参院で与野党が逆転した国政に目を向けると、秋の臨時国会ではテロ対策特別措置法の延長が焦点だ。岡田氏が「国政でのライフワークにしたい」とする憲法議論にも影響が出るのではないか。
 「自衛隊の武力行使なんて考えておらず、テロ特措法は後方支援という日本に可能な国際貢献の法律だ。延長は必要で、民主党に突きつけて積極果敢な議論をする。憲法については民主党と協議しなければ改正できない。最初から腰を据えた議論が必要だと思っていたから選挙結果には左右されない」
 選挙戦で谷本知事は地方と大都市の格差問題を挙げ「地方の実情を国政で発言してほしい」と各陣営に注文していた。地方の不満が参院選にも影響したとされている。
 「年金のカウンターパンチだけでなく、地方の疲弊というボディーブローがじわじわと効いていたことも敗因だ。小泉構造改革で日本経済を回復させた光の部分があるが、光が強くなると影の部分も濃くなる。例えば過疎地での法人税、所得税の軽減課税導入など格差是正のアイデアを真剣に考えるべきで、地方出身議員としてどしどし主張していく」
 任期を折り返した岡田氏。地元では雪辱を期す衆院選への重責を担う一方、国会でも修羅場が待っている。自身も「やりがいを感じている」と語る通り、この試練を乗り切れば、一人前の政治家として飛躍の道が開けるはずだ。(北川泰大)

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