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片町・香林坊地区の老朽化ビル建て替え促進を 自民党、金沢市が協議会 山出市長が国の支援を要請
北國新聞朝刊 2007/12/6付
自民党の県選出国会議員と山出保金沢市長ら市幹部による市政協議会は五日、党本部で開かれ、まちづくり施策などについて意見交換した。山出市長は片町・香林坊地区で昭和三十年代に建築されたビルの老朽化が目立っていると指摘し、国が建て替え支援の制度を設けるべきだとの考えを示した。
市の調査では、市中心部の国道157号と159号沿いの建物約二百六十件のうち約百四十件が一九七一(昭和四十六)年以前の建築で、更新時期を迎えている。市は耐震性や通信環境を向上させるために、建て替えを進める必要があるとみている。
山出市長は昭和三十年代に耐火建築促進法に基づく国の助成制度が活用され、全国的にビル建設が進んだとし、「金沢だけの問題ではない」と強調。中心市街地での「ミニ区画整理」と合わせ、国の支援措置を求めた。
市側は二〇一四年度末の北陸新幹線金沢開業で、金沢駅利用者が現在の年間七百万人から一千万人程度に増えるとの予測を示した。現在、駅西広場再整備の基本設計を進めており、来年度に予備設計と都市計画決定、〇九年度に実施設計を予定し、一四年度までに工事を終えたいとした。
駅西口周辺のJR敷地などで開発が計画されているとし、商業・業務機能集積を図る姿勢を示した。西金沢駅整備については、一三年度完成を目指すとした。
市は来年度、景観形成基本計画を見直し、条例整備などを進める予定であり、国交省が創設する歴史的まちづくりの総合支援制度にも「積極的に手を挙げたい」と強調。金沢テクノパークへの企業誘致などでも国会議員側の後押しを要請した。
国会議員側では、森喜朗元首相、馳浩代議士、岡田直樹参院議員が出席。馳氏はコンベンション誘致に関連し、市内の名所を晩餐(ばんさん)会の会場などとして開放することを提案。小学校改修で民間資金を活用すべきだとした。
岡田氏は郊外での大型店出店に伴う中心商店街などへの影響に懸念を示し、中心市街地の関係者が公共駐車場整備を求めていることを紹介した。近江町市場については、再整備後も従来の庶民的な雰囲気が残るように配慮を求めた。
●森氏「呼びつけたのでない」 市側への配慮強調 県政懇談会は荒れる?
「皆さんが国会議員の事務所を陳情に回るというので、その流れで一緒にしたらどうかと、わたしがアイデアを出した」。森氏は五日の市政協議会が市長らを「呼びつけたのではない」と重ねて強調した。
というのも、谷本正憲知事ら県幹部と国会議員との県政懇談会をめぐって、今夏、新進石川の宇野邦夫幹事長が「自民党の国会議員が東京に知事以下を集合させて要望を持って来いとやっている」と異議を唱えた経緯がある。森氏は「知事と(県政懇を)やった時、新進の宇野君か分からんが、いろいろ言われた」とあらためて不満を。「議員会館を(陳情に)回れば一時間も二時間も掛かるから、一緒にやったらどうですかと言った」と、市側への配慮を強調してみせた。
森氏の勢いは止まらず、「こういう場には(石川3区の)北村(茂男代議士)君も入れたらどうか。能登の人から、北村君が相手にされていないと思われる」とも語った。
一方、大型店出店に関して、市側が県に広域調整を要望しているものの、県側は広域調整に取り組む予定がないと説明。これには馳氏が「県の誰がそんなことを言っとるんや」とかみつく場面もあった。
この日の議論が、二十日に予定される県政懇談会への伏線になったとの見方がもっぱらで、県幹部の間には早くも「荒れる県政懇談会」を予想する向きも。
●コマツへの対応手早い 粟崎工業用地 森氏「谷本知事には哲学ない」
森氏は、建機大手コマツと県、金沢市の粟崎工業用地の売買仮契約締結に触れ「手早くやってくれてコマツも感謝していた」と、造成を担った山出市長の対応を評価した。同用地に隣接するゴルフ倶楽部金沢リンクスの運営会社が民事再生法適用を申請していることを意識してか、森氏からは「ゴルフ場をつぶした方が良かった」との発言も飛び出した。
さらに、景観保全策について「にぎわい創出とは相反する」と述べ、難しい課題であると指摘。続けて「哲学がなければ景観(保全)とにぎわい創出はできない。谷本知事にはその哲学がない」と知事批判まで展開した。小松市内での区画整理に絡んで、区画整理事業施工地内への大型店出店に「まちのにぎわいにも振興にもならない」と持論を。その上で「(西村徹)市長はそういったものを簡単に認める」と不満をにじませた。森氏の時ならぬ首長論に、山出氏はうなずくこともできず、じっと聞き役に徹するしかなかったよう。
●場外車券場設置「ふさわしくない」
馳氏は、大徳地区で計画される名古屋競輪の場外車券場誘致に反対の姿勢を示し、山出市長に見解を求めた。市長は「金沢のまちの性格からして、ふさわしくない」と述べた。場外車券場をめぐっては、六日開会の市議会十二月定例会に複数の市議が紹介者となり、それぞれ計画反対の請願提出を準備。こうした請願を慎重に扱うよう求める動きもあるとされる。
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