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漂流ねじれ国会・石川県関係国会議員に聞く(5) 岡田直樹氏(自民党、参院1期)
参院攻防、売られたけんか買う 「民主党は次々ルール破壊」 憲法改正、参院見直しも 谷本知事、旗色を鮮明に
北國新聞朝刊 2008/5/3付
―与野党逆転の参院で議院運営委員会理事と党国会対策副委員長を兼務し、与野党調整の最前線に立つ。苦労は尽きないようだが。
民主党は、長年多数派だった自民党も破らなかった参院の少数派尊重のルールを次々に破壊している。それが一番納得できない。道路整備費財源特例法の改正案は、参院規則を破って所管の国土交通委員会ではなく、民主党が委員長を握る財政金融委員会に付託しようとした。こんなことが許されると、多数派がすべての法律を勝手気ままにコントロールできるということになる。
―民主党は福田康夫首相への問責決議案を参院に提出する時期を見計らっている。
問責が出ても微動だにせずだ。衆院なら首相は解散で一瞬にして四百八十人のクビを取ることができる。その代わり内閣不信任案が可決されたら、首相は総辞職か解散しかない。しかし、参院には解散がない。自分たちがクビになる心配がなくて、首相のクビを狙うのは筋が通らない。野党は問責後は審議拒否をするのだろうが、どれだけ寝ていられるか。欠席戦術は国民の支持を集めたためしがない。
―与党が圧倒的多数を握る衆院に望むことは。
「三分の二」(以上の議席による再議決)でも何でも遠慮なくやってもらいたい。山岡(賢次民主党国対委員長)さんが渡辺(博史前財務官)さんに日銀副総裁候補を辞退せよと言わんばかりの電話をかけたとされる問題を、与党が徹底的に追及すると思ったら何となくうやむやになった。小沢(一郎民主党)代表との唯一のパイプを断ち切ってしまうのは得策でないと判断したのかも知れないが、山岡―小沢ラインとよろしくやって、今の難局を乗り切ろうなんてのはもう無駄だ。
―国会終盤に向けた戦略を聞きたい。
何でも政局に絡めて国政を停滞させるような民主党をもっともっと攻撃して、国民の前に明らかにすべきだ。けんかが大好きというわけではないが、売られたけんかは買わねばならないこともある。わたしもだんだん品が悪くなってきて参院の「やじ将軍」になっちゃったよ。ただ、議運は戦場の赤十字。どんなに混乱して不正常な状態になっても議運だけは相手と話ができるようにしたい。
―政局対応のほか、国会対策で得たものは何か。
議運理事は国会で法案が成立するか否かの鍵を握る立場で、関係する各省庁や与野党議員が次々やってくる。霞が関や永田町にひとりでに人脈が広がっており、これは近い将来、石川県に還元できる大きな財産となるはずだ。
―今月一日の「新しい憲法を制定する推進大会」では決議文を読み上げる大役を務めた。
憲法改正を考える上でも議運理事は最適なポストで、憲法と毎日にらめっこしている。参院は衆院のカーボンコピーとか言われるが、その割にすごく力が強い。首相指名と予算、条約を除くすべての法律は、衆院で三分の二という圧倒的多数を持たない限り、今の参院では野党の抵抗で一本も通らなくなる。九条よりも、国会や内閣といった日本の統治機構を根本から見直すことが緊急の課題であると思うようになった。参院議員としては複雑な心境だが、時代の変遷に従って参院の在り方も見直す時期だと痛感している。
―新たに発足した党県連執行部は、次期衆院選に向けて万全の布陣と言えるか。
中川(石雄県議)さんに県連会長をお譲りしたことで、県議の士気を高める効果があった。今後も時には県議会で長年頑張った方が県連トップに立ってもいいと思う。幹事長は要のポストで経験も必要だから議長経験者に、そのほかは三期、四期で選んだわけで、働き盛りの清新な執行部体制ができた。
―暫定税率の問題では谷本正憲知事も維持を強く要望していた。
確かに困る、困るとおっしゃっていたが、副知事を東京によこしても、知事が率先して旗を振ったようには思えない。例えば東国原(英夫宮崎県)知事や石原(慎太郎東京都)知事、全国知事会長の麻生(渡福岡県)知事は旗色を鮮明にして地方のために頑張った。民主党に政治的な配慮をしたのかも知れないが、県民のために何が一番正しい選択かと言うことを行動に移すのが知事の務めではないかと申し上げたい。
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