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「権勢」の陰で思惑交錯 自民党町村派 政治資金パーティー開く ポスト福田戦略、描けず

北國新聞朝刊 2008/5/20付

 自民党町村派が十九日夜、都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。福田康夫首相まで四代続けて首相を輩出している最大派閥だけに、与党幹部や財界人ら多数が詰め掛け「権勢」ぶりを見せつけた。だが福田内閣の支持率は20%を割り込む厳しい情勢で、派内には「ポスト福田」をめぐる思惑の違いも見え隠れしており、次の戦略は描き切れない。
 「四代も続けて首相を出すと、これほどの人が集まるのかと大変驚いている」。あいさつに立った自民党の伊吹文明幹事長が盛況ぶりを持ち上げると、古賀誠選対委員長は「町村派とともに福田政権を支えることを誓う」と強調。パーティーは表向き「福田支持決起大会」の様相を呈した。
 しかし次期衆院選をめぐっては、党内に「福田首相では戦えない」との見方が静かに拡大。福田政権が窮地に追い込まれれば、町村派としてもポスト福田の対応を迫られるのは間違いない。

●中川氏と町村氏
 町村派を代表してあいさつに立った中川秀直元幹事長は「自民党の枠を超えて(改革派の)結集を呼び掛けたい」と、政界再編も示唆しながら改革を訴えた。これまでは「トップを目指すタイプではない」(若手)と目されてきたものの、森喜朗、小泉純一郎両元首相に近く、福田氏とも頻繁に接触。近く出版する著書で過去の女性問題に反省を表明し「自ら総裁選に立つことも考え出したのでは」(同派幹部)と観測が広がっている。
 一方で、昨年まで同派会長を務めた町村信孝官房長官も「ポスト福田」に強い意欲を持ち続けているとされ、中川氏に対抗心を隠さない。ただ首相との不仲が取りざたされ「町村氏を推す議員も多くない」(若手)との声が漏れてくる。

●連携探る麻生氏
 昨年秋の総裁選で善戦した麻生太郎前幹事長は十九日、共同通信社論説研究会での講演で「総理総裁になるには時の運もある」と慎重な物言いに終始したが、町村派との連携を探っているのは衆目が一致するところ。町村派にも安倍晋三前首相はじめ麻生氏支持の議員がおり、以前から麻生氏を評価している森氏も総裁選で対立し一時悪化した関係の修復に動いているとされる。
 今も国民的人気を誇る小泉氏の存在も微妙な影を投げ掛けている。派内には小泉氏の再登板や政界再編での動きを期待する声が少なくない。小泉氏自身は明確な発言を控えているが、小池百合子元防衛相や民主党の前原誠司副代表と会食するなど政局にらみの動きを活発化させている。

●森氏「支援に感謝」 馳、北村、岡田氏も出席
 町村派の政治資金パーティーでは、同派最高顧問の森氏が「(町村派の)衆参両院の議員に対して、ご支援いただいていることに感謝申し上げる」と述べ、乾杯の発声をした。馳浩、北村茂男両衆院議員、岡田直樹参院議員も出席した。

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